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SKIDのチューンナップコンセプト

NCストラクチャー&トリムディスクで次世代のチューンへ
「エッジ加工」はもちろん、ソールにも着目

一般的に言われている「チューンナップ」とは、『ソールはフラットでエッジのビベル角が何度』という「エッジ加工主義」が主流を占めています。それ故、過去・現在共に上級者ほどエッジビベルへの関心度が高い、という状況を生んできました。 これはスキーヤーが回転性・操作性向上をねらう結果であり、ターンしやすいスキーを望んでいるということです。
現在は、短くて操作性の良いカービングスキーが主流となりました。 そのスキーのパフォーマンスを発揮させるためには、ビベル角度を調整することが手っ取り早い方法として広まっているわけですが、すでにビベルだけではべストな状態とは言えなくなってきています。 現在はエッジの加工だけではなく、滑走面の形状にも着目し、より一層の回転性・滑走性能向上、さらにはそのスキー自体のパフォーマンスをも変えてしまえる手法が開発されています。

基本的原理の理解

この新しい手法をご理解いただくには最近のメーカー各社がカービングスキーに対してどのようなコンセプトでスキー造りをしているか、なぜスキーの板は滑るのか?ターンするか?という基本的な原理の理解が必要となります。 「スキーはなぜ滑るか?」

  1. 重力の法則に従い板が滑り始めるとスキー、スノーボードの滑走面が雪面と擦れあい摩擦がおき、熱エネルギーが生じて、熱エネルギーは雪を溶かし、雪の結晶は水滴となります。(簡単に言えばこの水滴がスキーを滑らせます)
  2. しかし水滴が滑走面に居座る形になると、いわゆる゛濡れ落ち葉亭主"状態になり、 滑走性を鈍らせる大元凶となってしまいます。
  3. 水滴をさばくには滑走面に刻みいれるストラクチャーで解決されますが、如何に早く雪の結晶を水滴にするかにはワックスの問題がかかわってきます。水滴が滑走面に粘りついてしまう前に弾いてしまわなくてはならないからです。

スキーを滑らすエネルギーとは

(1)~(3)の他に、スキーが滑っている間には、キネティックエネルギーというエネルギーが発生しております。 そのエネルギーが発生すればするほど動きはより速くなりターンをスムーズにする手助けとなります。 そのエネルギーの一部は、摩擦によって失われたり、熱に変わったり、スキーの振動で失ったりいたします。 エネルギーは、雪が圧縮されたり、スキーの動きで押しよけられた時にも消費されています。 滑っているスキーは、エネルギー容量が決まっているので、ずらしや、振動等によって消費されるエネルギーが少ないほど、キネティックエネルギーが保たれ、その結果としてスピードも保たれるわけです。 最近のカービングスキーはこの理論を反映して作られているのです。 このキネティックエネルギーを最大限保持し、浪費しないことがカービングスキーのための必須条件であり、そのためのチューンが必要になって来ます。

「滑らない」原因となる摩擦の改善

エッジチューンももちろんこの目的のためのもので、そのスキーやスキーヤーの指向用途に合ったビベルをすることが必要です。 しかし、あまりに細かすぎるエッジビベルを行ってもその効果は比例的には増加しないと考えられています。 最近の考え方ではキネティックエネルギーの保持には以下の原因を改善することが最重要である考えが中心となってきました。

  1. 乾燥摩擦:乾燥した雪の結晶が滑走面に突き刺さり擦れあって起きる摩擦
  2. 水分摩擦:水滴が滑走面に張り付いた状態になると吸引効果をもたらす摩擦
  3. 静電気摩擦:滑走面やエッジと雪面により生じる静電気摩擦

最新技術の追求、SKIDのチューンナップ

これらの摩擦を極力減らすためには(例えばF-1カーがコース特性・天候・温度によりタイヤの選択を行うように)、滑走面のストラクチャーを整えることが必要になってきます。 さらにはこのストラクチャーチューンをアクティブ(積極的)に用いることにより、「摩擦低減」から「滑走性能の向上」、「滑走面での?!グリップの向上」、「スキー特性の変更」といった過去のエッジチューンだけではかなえられなかったことまでが行えるようになりました。 このストラクチャーチューン、もちろんエッジ加工との関係が密接に影響すると思われますので、この両者の関係が、個々に解明出来れば非常に良いチューンナップ結果が得られると考えています。 そこで、弊社では”MICRO NC”ストラクチャーマシンによるストラクチャーチューン、そしてそれを最大限生かす高度なエッジ研磨のためビベルマシンにWINTERSTEIGER 社の”TRIMDISC91”を導入し、老舗の自信・最新の技術を追求しております。